特別展「海の生命(いのち)」

 3月20日より、特別展「海の生命(いのち)」を開催します。
地球全体のおよそ7割を占める海には、生命の誕生から現在まで、さまざまな生き物が暮らしてきました。その生命の歴史を海の生物の化石や剥製、模型などからひもといて紹介いたします。

◆◆◆主な展示物と内容◆◆◆
①海は生命のふるさと
 酸素が乏しかった原始の地球の海に、シアノバクテリアの数十億年にわたる光合成によって大量の酸素がもたらされました。それにより、多様な生物相が誕生した過程をストロマトライトとともに解説します。

②先カンブリア時代・古生代カンブリア紀の生物
 約6億年前に私たちが生物であると認識できるような化石が登場し、約4億年前には三葉虫が栄えました。ここでは、三葉虫化石などを展示し、この時代の生物について詳しく解説します。

③最初に背骨を持った生物 ~魚類~
 最初に背骨を持った生物は魚類であり、私たちの遠い祖先にあたります。本展示では、シーラカンス類やサメ類の各種標本を紹介し、絶滅した太古の魚類と現生の魚類を比較しながら解説します。

④中生代の海は爬虫類の王国
 中生代の海で繁栄したクビナガリュウやモササウルスなどの海生爬虫類化石を展示し、当時の生物相を解説します。また、同時代に繫栄したアンモナイトやオウムガイについても紹介します。

⑤海に戻った哺乳類
 魚類からはじまった脊椎動物の進化の中で、哺乳類の一部は新生代になると再び海へ戻り、鯨類が誕生しました。本展示では鯨類の化石や頭骨を展示し、海に適応した哺乳類の進化を解説します。