アンモナイト展
いわき市は【化石の宝庫】とも称され、古生代・中生代・新生代の各地層が見られるとともに、重要な化石を産出することでも知られます。中でも、全国的にも珍しい体験発掘ができる施設<いわき市アンモナイトセンター>が建設されたことからも明らかなように、アンモナイト化石の産地としては、全国的に知られています。
アンモナイトは、古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末までのおよそ3億5000万年もの長い間繁栄した生物で、一般的にも恐竜とともに化石の代表として人々に知られる存在です。その形状から巻貝と認識されることも多々ありますが、実際には頭足類という現在のイカやタコのなかまに属する生き物です。
いわき市のフタバスズキリュウ(フタバサウルス・スズキイ)を産出した中生代白亜紀後期の地層双葉層群からは、これまでに20種以上のアンモナイト化石が見つかっており、まさに全国有数のアンモナイト化石の宝庫と言えます。今回の特別展においては、この双葉層群産出のほぼ全種にあたる標本を展示するとともに、近年双葉層群よりも古い中生代ジュラ紀のアンモナイトの産地として注目を浴びる福島県南相馬市産出の新種、また世界的に有名なアンモナイト化石産地である北海道の標本、そして宝石としても珍重される美しい光沢をもつ海外の標本などを展示し、さまざまな観点からアンモナイト化石の魅力に迫ります。
「アンモナイト展」
期間 2019年7月20日(土)~9月1日(日)
講演会
アンモナイトってなに いわきと南相馬のアンモナイトを中心に
講師:猪瀬 弘瑛 氏 (福島県立博物館学芸員)
日時:8月3日(土) 13:30~15:00
定員:20名
ワークショップ
① アンモナイトの断面標本作成教室
講師: 菜花 智(いわき市石炭・化石館 副館長)
日時:8月11日(日) 16:00~17:00
実物のアンモナイト化石の断面を研磨して、殻の内部のつくりが見える断面標本をつくります。
※参加費:1000円(アンモナイト標本代)当日募集 定員:20名
② 実践 化石鑑定を体験
講師:星野 辰夫 氏
(いわき自然史研究会代表・いわき市アンモナイトセンター運営委員長)
日時:8月18日(日) 13:30~15:00
双葉層群の岩塊(実物)に潜む貝類などの化石を見つけて、その化石がどんな化石なのか、さまざまな特徴から、化石の種類の鑑定の仕方を実践的に学びます。
※ 参加費:無料 定員:20名
【お申し込み方法】
<事前予約制>については、全てお電話にてお申し込みください。
いわき市石炭・化石館 ほるる
TEL:0246-42-3155